2025年度後期NHK連続テレビ小説・朝ドラ『ばけばけ』は、明治時代の松江を舞台に、怪談を愛する主人公夫婦の物語を描きます 。
朝ドラ『ばけばけ』は主人公・松野トキ(髙石あかり)と、外国人英語教師レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)の出会いや、怪談話を通じて心を通わせる様子が描かれています 。
ドラマの舞台となる松江に伝わる「怪談 松風」と、ドラマがどのように結びつくのか、多くのファンが注目しています。
松風は人気の芸者「松風」の悲しい結末の怪談話です。
特に、松江市にある「清光院」がこの怪談の重要な舞台とされており、トキがお見合い破談で落ち込む中、親戚の雨清水傳(堤真一)と清光院へ向かうシーンが登場します。
この記事では、地域の伝承として語り継がれてきた「怪談 松風」の悲しいあらすじを詳しく解説し、なぜこの物語が朝ドラ『ばけばけ』で重要な意味を持つのかを徹底的に考察します。
この記事を読めば、ドラマと怪談のつながりがすべてわかり、今後の展開をより深く楽しむことができるでしょう。
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怪談「松風」のあらすじをわかりやすく解説
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主要登場人物と物語の背景
松江に伝わる「怪談 松風」は、江戸時代の終わり頃に実際に起きたと語り継がれている悲恋の物語です。
ただし、この話は史実として一次資料で証明されているものではなく、地域に古くから伝わる民間伝承である点に留意が必要です。
物語は、松江大橋の南側に住んでいた人気の芸者「松風」を中心に展開します。
彼女は、橋の北側に住む相撲取りと恋仲でした 。
しかし、別の若侍が松風に横恋慕し、つきまとうようになったことで悲劇が起こります 。
清光院への逃避行と悲しい結末
ある晩、松風は相撲取りの家から帰る途中、大橋の近くで偶然若侍に出くわしてしまいます。
若侍から逃れようと、松風は知り合いの住職がいる清光院へ向かって石段を駆け上がりました 。
あと一歩で寺の境内にたどり着くというところで、若侍に追いつかれ、背後から刀で斬りつけられてしまいます。
深手を負った松風は、住職に助けを求める間もなく、境内の位牌堂の階段で息絶えました 。
この悲劇的な物語で最も有名な伝承は、松風が絶命した位牌堂の階段に血痕が残り、いくら磨いても決して消えなかったというものです 。
怪談「松風」の元ネタは実在する?
#ブラシーロ2
— 【琉球守】シーロ (@gyanso17) June 23, 2023
遊女松風
島根県松江市にある清光院にあるお堂①
ココで遊女の松風が行き倒れたと云う逸話があり現在でもその時の血痕が消えないと云われている😱
墓もあるらしく他の墓と隔離された竹林にあるらしい🦮 pic.twitter.com/3CGgPweTDG
読者が抱く「これは実話なのか?」という疑問に対し、この物語は史実ではなく、あくまで地域の民間伝承として語り継がれてきたものです。
松江の怪談を語り継ぐ人々や、観光ガイドなどによって広く紹介されていますが、物語の登場人物や出来事が一次史料で実証されたものではないという点が重要です 。
怪談として人々の間で語られることで、世代を超えて受け継がれてきたのです。
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【ネタバレ注意】朝ドラ「ばけばけ」の清光院、怪談松風との接点は?

連続テレビ小説 ばけばけ Part1 (NHKドラマ・ガイド) [ ふじき みつ彦 ]
トキのお見合い破談と「松風」の悲恋
朝ドラ『ばけばけ』における「怪談」は、単に幽霊を映像化する道具ではなく、人々の心に寄り添うための「装置」として機能すると考えられます。
脚本家のふじきみつ彦氏は、「特別なことを成し遂げたりとてつもない夢をかなえたりした人ではありません」「光でも影でもないところが人生のほとんど」と、モデルである小泉セツについて語っています 。
このことから、ドラマにおける「怪談 松風」は、主人公・トキが経験する物語と主題的にリンクします。
たとえば、トキが「お見合い破談」の状況と、芸者・松風の「悲恋」というテーマが重ね合わされ、怪談を通してトキ自身の心情や物語の展開に深みを与える役割を果たします 。
清光院が象徴するものとは
怪談「松風」の舞台である清光院は、ドラマにおいて単なる歴史的な場所ではなく、トキにとっての心の拠り所や転機となる場所として象徴的に描かれます。
物語が、時代の変化に翻弄されながら生きる人々の「日常生活のユーモアや不条理さ」を描くことを主眼としていることから 、清光院はトキが過去の悲劇的な物語に触れ、自らの境遇を乗り越えるための「きっかけ」となる場所として機能するでしょう。
お見合い相手の山根銀二郎も怪談「松風」が好きで清光院に行きたかったと吐露する

そののち、銀二郎とお見合いすることになるが、なぜかためらうトキ。
そんな折、銀二郎から、怪談が好きで「松風」の舞台にいきたかったと吐露します。
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なぜ松野トキは清光院へ?雨清水傳の本当の想いとは

傳がトキを「ランデブー」に誘った理由
公式発表によると、雨清水傳(堤真一)は、トキの親戚であり、幼い頃からトキのことを「かわいがり、その行く末を案じている」人物です 。
彼は松江藩の上級武士で、多くの没落士族を助ける役割を担っています 。
ドラマの中で傳がトキを清光院に誘うシーンが描かれるとすれば、それは単なる散策ではないでしょう。
お見合いが破談となり、落ち込んでいるトキを、特別な場所に連れて行くことで、傳がトキへ寄せる深い優しさや配慮と考えられます。
傳がトキに伝えたかったメッセージ
傳がトキに伝えたかった「本当の想い」は、清光院に伝わる悲しい怪談「松風」を通して、トキを励ますことだったのかもしれません。
人生にはままならない悲劇や困難があること、それでもその物語が人々の心に残っていくこと、そしてトキが直面する困難もまた、彼女自身の物語の一部であると諭そうとしたのではないでしょうか。
これは、武士の娘としての品格を厳しく教える親戚のタエ(北川景子)とは異なる、傳ならではの愛情表現であると考えられます 。
怪談松風どんな話?芸者の悲恋の物語!朝ドラ『ばけばけ』 !まとめ:怪談「松風」が「ばけばけ」の物語に与える意味
悲しい怪談がトキの成長を後押しする
朝ドラ『ばけばけ』は、単なる怪談ドラマではなく、人々の心と心を結びつけるヒューマンドラマであると結論づけられます。
松江の「怪談 松風」は、ドラマのプロットに直接関わるというよりも、トキとヘブンが向き合う「名もなき人々の、心に残る物語」を象徴する重要な存在です 。
この怪談がドラマに登場するとすれば、それはトキの成長物語や人間関係を描く上で、重要な役割を果たすでしょう。
「松風」の物語が、トキの傷ついた心を癒し、前向きに生きるきっかけとなることが期待されます。
今後の「ばけばけ」の展開を大胆予想!
トキとヘブンが夜な夜な怪談を語り合う「へんてこな暮らし」の中で、「怪談 松風」は二人の関係を深める重要なエピソードとして描かれるでしょう。
トキは怪談を通して自らの境遇と向き合い、ヘブンは日本の文化や人々の心に触れることで、二人の絆は一層強固なものになるはずです。
悲しい怪談が二人の人生に光を当てる、そんな物語が今後展開されるのではないでしょうか。
当サイトでは朝ドラ「ばけばけ」をさらに詳しくご紹介しています!
当サイトでは朝ドラ「ばけばけ」についてさらに詳しくご紹介しています。
順次更新いたしますのでお楽しみに!!
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